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ご報告

サバル森林保護地区

年間50ha植林

第2回植林(8.8ha/3520本)

(2010年6月21日〜6月30日)

第2回は、6月21日より、同じく10日間で、先住民族15名の人員を配置した場合、どの程度の植林ができるかを把握する為に、一切、維持活動を行わない念頭で行いました。やはり、50haの課題は、村人にとっても、達成感のある、手応えのあるものとして、率先して行ってくれます。

とにかく第2回は、本数や植林面積の制限を引かず、やってみようということでやってみました。しかしながら、各回の植林地の立地条件なども異なりますので、そういったことも加味しながら、効率よく、植えていきました。

現地先住民族による植林準備と植林作業

まずは、最初の作業は、藪を切り払っての整地です。今回は、かなり、シダが茂っていましたので、難渋しました。

整地しながら、ラインを測量していきます。

平行して、ラインを作っていきます。まずは、軸となる道に集まって、5m毎にその軸に垂直にラインを作っていきます。

まずは、1日で、どれだけの整地が、15名でできるかを確認ししました。やはり、人数が多いと、効率が良いですが、しかし、人数が多いと、統率がきかない場合もあり、要検討です。今回の場所では、整地は、2.5ha/1日で出来ましたが、その場所の環境や条件にもよるので、あくまでも目安としています。

植林のポイントの目印の為の、細木を5m間隔で設置していきます。おもに、低木や、自然に倒れている生木を利用します。

ライン全体を把握しながら、植林のポイントの目印を立てていきますが、場所によっては、丘陵地の所があるので、お互いに近すぎないように、先を見ながら作業をする必要があります。

こちらは、別のグループです。半分は、新規の場所を、整地から始めて行きます。流れ作業の様にします。

ラインを作っています。

整地中ですが、この辺りは、ツルが沢山あるので、取っています。ツルは、将来的に、植えた木に絡まる事が予想されますので、早めに取っておきます。

みんな、それぞれ、自分の畑で取れた作物の、家から持参したお弁当を、分かちあって食べます。お米は、当然、自分達で作ったお米です。

整地やラインがある程度できましたので、苗畑センターより、苗木を持ってこなければなりません。セメンゴ苗畑センターより、Shorea Macrophylla を、まずは、1500本入手しました。

1500本の苗木がのりました。これをサバル森林保護地区まで運搬します。

しかし、サバル森林保護地区で問題が起こりました。今回植林をしている場所までの道の途中が、連日の雨で、ぬかるんでおり、車がはまってしまいました。ここから、植林地まで2kmほどありますので、苗木を運ぶのは、難儀ですし、効率もよくない。

葉や枝を敷き詰めて、救出にトライしましたが、中々、抜けてくれません。

結局、梃子の原理を使い、車体を浮き沈みさせ、車体が上がった所で、アクセルを踏み、何とか、先に進めたのですが、

さらに・・・。

深い溝があり、苗木を全て下ろして(苗木のポットの土の重量がかなりあるため)、救出作業です。

かなり深く入ってしまいました。実際は、この時期は、雨が少ない時期なのですが、例年になく、連続的に雨が降ります。実際、なぜ、収穫祭が6月1日なのかと言うと、6月1日前後を堺に、乾季が始まり、陸稲の焼畑用地の開拓・火入れにとって、もっとも良い時期だからです。イバン族などの先住民族にとって、農耕年の始まり、いわば、お正月なのです。それを見込んでの植林だったのですが、今年は、とにかく、雨が多いです。

最後は、力業で、救出作業を致しました。

何とか、無事に、苗木は、植林地までたどり着く事が出来、まずは、各ラインに必要本数を並べました。

今回は、1ライン10本〜20本です。

次の作業は、ラタン(籐)でつくった、イバン族の背負子にいれて、ラインの中に入っていき、目印の棒に置いていきます。

1日の作業が終わって、一息ついています。

さて、これから、植林です。2名1組になって、1名は、目印の所に穴を開けていき、もう1名が、その穴に、苗木を植えていきます。

苗木を丁寧に入れていきます。最初が肝心です。この最初がいい加減だと、どうしても、将来的に影響がでてきます。

後ろの方に、小さく人が見えるのが、穴開けの作業をしています。穴に肥料を入れて、苗木を入れて、さらに、遠巻きに肥料を上げて、周りの土で固めます。

かなり骨の折れる作業です。1日1名当り、平均60本前後の植林をしました。実際、2名1組ですから、1組当り120本ですが、その1名は、ずっと植えていますから、大変です。

そして、これが、植えた苗木です。サラワク州森林局植林部の Mr. Jonathan Lat 氏が、最終的に、見回って、全てを確認します。

周りの影が、この種類の樹木にとっては、幼樹の間は必要で、暑すぎると枯れてしまいますので、今回の場所は、今回植えたShorea Macrophllya にとって適所であるといえます。

第2回植林

植林苗木数: 3520本

植林地面積: 8.8ha (累計 12.1 ha) 

樹種名: Shorea Macrophylla

現場監督: Mr. Jonathan Lat ( サラワク州森林局植林部職員)

先住民族:15名

Mr. Ekin Empati / Mr. Bagong Bundan / Mr. Anthony Nait / Mr. Jimmie Randi / Mr. Adrian Minggat / Mr. Luming Bawin / Mr. Peter Madil / Mr. Nyandang Wenesday / Mr. Baong Nyumbang / Mr Renggan Changu / Mr. Winstin Ijau / Mr. Robert S. Judi / Mr. Impo Sageng / Mr. Brodie Lubai / Mr. Lihadry Wikin

NPO担当:酒井和枝 鍋嶋誠一朗

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