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ご報告

サバル森林保護地区

年間50ha植林

第5回植林(7.4ha/2940本)

(2010年11月15日〜11月24日 )

陸稲の田植えも終了し一段落したのも束の間、早速、第5回の植林を行いました。例年ですと、この時期は、果物の王様「ドリアン」のシーズンに入るのですが、今年は、乾季の期間中の雨の為か、ドリアンの木に花が付かず、実をほとんどならさない年になりそうです。この「ドリアン」も彼らにとっては、重要な現金収入のもととなるのですが、残念です。通常、植えて20年以上たつものであれば、1本当り、60〜80個のドリアンをならすのですが、1家族20本位は所有しておりますので、ドリアン1個をRM3(100円)で売ったとしても、RM3,600(12万円)〜4,800(16万円)となりますので、大きな収入です。シーズン前に出れば、1個当りRM20(約660円)位ですので、街で働くより、良い収入ですが、一方で、天候に左右されます。

今回は、15名で10日間の作業でした。サラワク州森林局の植林部のMr. Jonathan Lat 氏が最も効率の良い作業が出来るとの事。当分は、この体制で行く予定です。

現地先住民族による植林準備と植林作業

植林地の整備です。かなり奥になりますので、藪で覆い茂っています。

今回は、藪を払いながら、そのまま、流れ作業的に、ラインを作っていきます。全員で行います。

大きな木は、そのまま残します。被陰樹の育成には、影が必要です。暑すぎても駄目、暗すぎても駄目、バランスが必要なので難しいです。

藪を払う為のパラン(蛮刀)を研いでいます。一番大切な道具です。彼らにとっては、機械よりもこれが一番。

ラインの植林するポイントに目印をつけています。今回の植林樹木は、被陰樹のShorea Macrophylla を、日陰を使って植えていきます。涼しいですが、薮蚊が多く、大変です。

ここは、少し開けた所、早世樹種の Dryobalanops Beccariiを植えます。こちらは、開けた所の方がよく育つそうです。

今回は、時期的には雨期に入っているにも関わらず、意外と天候に恵まれ、効率が良いですが、今年度50haの中でも道路から一番離れている所ですが、まばらに樹木が残っていますので、涼しいです。

荒れた感じに見えますが、人物右手横の棒がポイントです。5m間隔で目印を付けていきます。

苗木の運搬です。今回の目標は、3200本でしたが、植林場所への運搬で、徒歩の距離が最も長い関係で、時間が掛かり、結局、3000本に達する事は出来ませんでした。

ここまでは車。ここからは、人力で運びます。運んでいる時は、指導のMr. Jonathan Lat氏も手伝わなければ追いついていかないと判断し、本人も先住民族と共に、苗木の運搬の作業となりましたので、写真を撮るのを忘れていました。

苗木運搬途中の一服。とかく、1名5〜8本を背負子に担いで、数百m歩いて植林場所まで運び、又、最初の所に戻り、を繰り返します。1名5本と計算すると、ほぼ同じ道を35回前後往復する事になります。ドリアンの採集も、大きな背負子に20個ほど入れて、ドリアンの畑から道路まで運んでいきますが、それよりも大変です。

植林です。植えていくのは、苗木運びに比べたら、多少楽ですが、それでも、大変です。ここ数日、雨が少ないので、如雨露で水をあげなければなりませんので、水を運ぶのも一苦労です。雨が降れば、それはそれで大変ですが、雨が降らないのも同様です。

こちらも植えています。整地がきちんとされていなかったので、その藪を払いながら、植林していきます。

黒いビニール袋ーポット苗のビニール袋が目印に突き刺さっているのは、植林済みの場所。遠くから見ても分かりますので、抜けが無いように出来ます。

こちらは、Shorea Macrophylla です。Mr. Jonathan Lat氏が言っておりましたが、この当りの土の質が非常に良いので、今後の成長に期待だそうです。

雨期前に、この11月が最後の予定でしたが、ドリアンの不作ということで、村人も時間があり、天候的にも、例年の雨期に比べると雨量が少なく、また、クリスマスのお祝いの為に現金が必要な事が予想されますので、この後、12月15日〜24日の10日間に第6回の植林を行う予定です。12月の植林期間中に、雨で作業できない日もあるので、苗木作成指導やアグロフォレストリー指導などを行う予定です。

その後、雨期明けの2月後半に、8ha、東京羽田ロータリークラブの2haを、3月前半、そして、3月後半にキャンペーン植林で4ha、50ha達成可能だと思います。

又、2010年12月9日〜11日のエコプロダクツ2010で、オランウータンのぬいぐるみ販売の代行植林のキャンペーンの参加をお待ちいたしております。

第5回植林

植林苗木数: 2940本

植林地面積: 7.4ha (累計 36.3 ha) 

樹種名: Shorea Macrophylla / Dryobalanops Beccarii

現場監督: Mr. Jonathan Lat ( サラワク州森林局植林部職員)

先住民族:15名

Mr. Ekin Empati / Mr. Bagong Bundan / Mr. Anthony Nait / Mr. Jimmie Randi / Mr. Adrian Minggat / Mr. Luming Bawin / Mr. Peter Madil / Mr. Nyandang Wenesday / Mr. Baong Nyumbang / Mr Renggan Changu / Mr. Winstin Ijau / Mr. Kubil Umar / Mr. Impo Sageng / Mr. Jeffery Bunsor / Mr. Laihadry Wikin

 

NPO担当:酒井和枝 鍋嶋誠一朗

 

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