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ご報告

サバル森林保護地区

年間50ha植林

第6回植林(7ha/2800本)

(2010年12月15日〜12月24日 )

第5回でご報告した予定通り、12月に、クリスマス前に、第6回の植林を行いました。

ここの先住民族の人々のほとんどが、アングリカン(英国教会)系キリスト教ですので、12月25日のクリスマスは、6月1日の収穫祭と並んで、大切なイベントです。今年も、これにあわせて、休暇を取って、帰省する村人がいますので、その準備に費用が掛かります。その為に、クリスマス・イブ迄の作業となりましたが、村人にとっては、ささやかなクリスマス・プレゼントになればと思います。

今回は、10名で10日間の作業でした。

現地先住民族による植林準備と植林作業

今回の植林地の場所です。何もしていない状態で、草が覆い茂ってます。

こちらのも同様の状態ですが、僅かの隙間を利用して、そのラインを基点に、5m間隔で、左右のラインを作っていきます。

基点から、右手の方に5m間隔の場所に、次のラインの基点を決めている途中です。遠くから、そのラインの奥の方を見据えて、微妙に調整をします。最初がずれると、奥の方で、隣のラインとぶつかり合い、やり直さないといけません。

ラインにそって、草を払いながら、5m間隔で、木を植える目印を立てていきます。

藪を突き進んでいきますが、もともとの大きな木は残していきます。被陰樹の影が必要です。

こちらは、目印の棒を運んでいっています。今回は、全部で7haの植林が出来ましたが、手前の方は、よいですが、奥の方に運んで行くのは大変ですが、この棒を運ぶのは、苗木を運ぶのに比べると、随分と楽だと言っています。

大き目の木の周りの草を払っていきます。この辺りの草が残っていると、大きな木と草に、土の中の栄養分が取られ、新しく植えた木に養分が行き渡りません。

こういった藪がやっかいです。枯れた枝葉や、低木などを払っていき、その払った枝木や低木は、植える場所の目印に作ります。

ラインの準備が整いました。後は、植えるだけですが、その前に・・・・・。一番大変な作業が・・・・。

苗木を全て目印まで運んでいかなければなりません。

苗木の到着です。一旦、車の通れる道に並べておき、1日では終わりませんので、日が当リ過ぎたり、雨が当りすぎたりする、開けた場所ではなく、多少、影がある場所を選びます。

これからが肝心です。苗木を詰めすぎると、苗木にダメージがありますので、5〜7本づつ、運んでいきます。これが、一番地道な作業です。もくもくと、歩いて運んでいきます。

これからが肝心です。苗木を詰めすぎると、苗木にダメージがありますので、5〜7本づつ、運んでいきます。これが、一番地道な作業です。もくもくと、歩いて運んでいきます。彼の背負子は、ラタン(籐)で作った伝統的なもので、少し大きいですが、それでも、苗木を8本が最大です。

最初は、笑顔ですが、そのうち・・・。厳しい顔になっていきます。

休憩中に、サラワク州森林局の植林部のMr. Jonathan Lat氏が、植え付けの作業に関しての、説明をしております。

これから、植えていきます。植える前に1枚、写真。これからは、真剣勝負です。

植えられた苗木。

こちらも苗木。地面をよく見ると、暗い影が見えます。このShorea Macrophylla は、被陰樹ですので、この影が必要です。この微妙な影がないと、すぐ枯れてしまいます。

今回、お忙しい中、来年(2011年度)の植林予定地の土壌を調べる為に、UNIMAS大学自然科学部土壌学専門講師のDr. MOHD EFFENDI BIN WASLI氏に来ていただきました。サラワク州森林局植林部のMr. Jonathan Lat 氏と、来年の植林活動の方向性を検討しました。

予定地をゆっくりと歩きながら、植生が異なる感じの所で、それぞれ、サンプルを取り、チェックしてもらいました。

こちらが、土壌をチェックする為に、掘った穴。腐葉土の層が薄いのは、熱帯雨林の特徴ですが、この地域は、育成に時間がかかる可能性もありますが、定期的な施肥と維持活動で補う事が出来ると思いますと、UNIMAS大学自然科学部土壌学専門講師のDr. MOHD EFFENDI BIN WASLI氏が言ってくれましたので、予定の地域で進める事になりました。

これで、今年は、仕事納めです。村人たちは、終了と共に、その夜は、教会で、クリスマス・イブのミサに行くと言ってました。12月の植林期間中に、雨で作業できない日があればと予定していた苗木作成指導やアグロフォレストリー指導などは、天気がよく、順調に植林活動を進めたので、2011年1月に予定しています。

その後、雨期明けの2月後半に、5ha、東京羽田ロータリークラブの2haを、3月前半、そして、3月後半にキャンペーン植林で2ha、50ha達成可能だと思います。

第6回植林

植林苗木数: 2800本

植林地面積: 7.0ha (累計 43.3 ha) 

樹種名: Shorea Macrophylla / Dryobalanops Beccarii

現場監督: Mr. Jonathan Lat ( サラワク州森林局植林部職員)

先住民族:10名

Mr. Ekin Empati / Mr. Bagong Bundan / Mr. Anthony Nait / Mr. Jimmie Randi / Mr. Adrian Minggat / Mr. Luming Bawin / Mr. Peter Madil / Mr. Nyandang Wenesday / Mr. Winstin Ijau / Mr. Renggan Changu

NPO担当:酒井和枝 鍋嶋誠一朗

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