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ご報告

サバル森林保護地区

年間50ha植林

2011年度第1回植林(8.25ha/3300本)

(2011年5月11日〜5月25日)

2011年の今年も、多少縮小となりましたが、平成23年度日本経団連自然保護基金の助成金を得る事が出来ましたので、昨年何とか達成できた「年間50ha」の植林を継続します。近隣の先住民族も、昨年度の50haの達成感を満足し、3月の2010年度の終了時に、2011年度はいつ始めるのかと、意気揚々としておりました。今年も継続出来るのも、日本経団連自然保護基金の助成金を始めとして、皆さんのご援助のお陰です。今年もよろしくお願い致します。

まずは、5月2日にサラワク州森林局植林部に、平成23年度日本経団連自然保護基金の助成金獲得のご報告と、サバル森林保護地区の年間50haの植林正式な協力依頼を行い、体制や年度計画、及び、先住民族との交渉などを含めて、打ち合わせを致しました。

サラワク州森林局の植林部の現場の担当者である、Mr. Jonathan Lat氏と共に、サバル森林保護地区の近隣のイバン族の村、サバル・クルイン村に出向き、今まで協力頂いた先住民族を中心に、今年の年度計画の概要説明、及び、50haの年間計画を打ち合わせしました。やはり、先住民族の農耕の時期や、天候などは、先住民族の意見を参考にすることで、効率の良い植林活動が行える様に計画を立てました。お米を主食とするイバン族の人々にとって、農耕は、重要ですので、農耕の時期や、その他、祭事事などを、再確認をしました。2010年度は、天候が例年と異なり、多少、前後させた事もありましたので、多少、柔軟性が必要だとの意見が出ました。また、車の入れる道から、さらに奥へ進むので、昨年度より時間が掛かる事が予想され、効率が求められるか、人数を増やすか、日程を延ばすか、いずれかを選択しないといけませんが、まずは、いつも参加してくれている、慣れている10名で様子を見る事にしました。

現地先住民族による植林準備と植林作業

慣れたものです。まずは、藪を払いながら、そのまま、ラインを作っていきます。先住民族の皆が、効率を考慮して作業してくれてます。

植林するライン作成。測量しながら、5名1組で、2組に分かれて、ラインの当たりを付けていきます。

中央に見える大きな木は、残していきます。有用な樹種で、大きくなる木も、二次林に残っていますので、そういう木はそのまま残すことで、バランスの取れた光を地表にもたらすので、暑過ぎず、暗過ぎず、適度な光が、より良い生育を助長します。

前に紹介したかもしれませんが、イバン族のパラン(蛮刀)です。植林の際も、藪や蔦を払ったり、小木を切ったり、道具が足りない時は、穴を掘るのにも利用します。何でも使えますので、万能の道具です。

ラインが出来上がりました。

各ラインを確認しています。目印の棒を、5m間隔で置いてあります。

今回は、サラワク植林公社のMr. Sadit Silang 氏も応援に駆けつけてくれました。Mr. Sadit 氏は、元サラワク州森林局の職員で、半官半民のサラワク植林公社が立ち上がる時に、そちらに移動となりました。彼は、この村の出身ですが、クチン市内に暮らしています。今回は、サラワク植林公社より派遣で、応援してくれてます。

手前の白い木は、植林をする箇所の目印用の木です。分かりづらいかもしれませんが、奥に向かって、棒が等間隔に立ててあります。

Mr. Sadit 氏も、森林局時代は、自分の村での作業によく来ておりましたが、移動後は、中々この植林に参加できません。久しぶりの作業によく頑張ってくれました。

持ち寄った手弁当で、昼食です。イバン族の人は、とにかく、ご飯は、しっかり食べます。

サバル森林保護地区の苗畑センターです。現在は、苗畑もこの植林に携わっている先住民族の方に、定期的に見てもらったいます。今回植林のDryobalanops beccarii の苗木です。

この車両に載せて、植林現場まで運びます。もはや、大型の車両は入れませんので、この車両で何度か往復します。

ここでも、Mr. Sadit 氏が、苗木を選別しながら、車両に載せていきます。

苗木が、現場に到着しました。

まずは、車両から降ろして、車両で入れる道端に一旦保管します。

全員での作業です。

そして、この背負子に詰め替えて、植林のラインまで運んでいきます。これは、何度も何度も繰り返し、同じ道を行き来して、運んでいきます。これが一番大変な作業です。先住民族の人が言うには・・・・。

次から次に苗木が来ます。

休憩中です。

植え終わりました。この場所は、少し、土壌が乾燥した場所ですが、試験的に植えてみました。

こちらの方の土壌は肥沃そうですので、期待できます。

こちらも期待大です。すくすく育ってくれる事でしょう。

こちらのも程よい光の強さです。暑過ぎず、暗すぎず、重要ですが、影を人工的に作ったりと言う事はしておりませんので、基本は、自然に任せています。

昼食風景です。

全て植え終わりました。

今回、植林をしてくれました勇士です。

今回は、初回でしたが、3月の植林から、4月が丸ごと休みでしたので、先住民族たちの待ちに待った植林でしたのと、植林する場所が奥に入るので、効率的な作業を、皆で協力して行いましたのと、まずは、第1回で出来るだけ頑張ろうと意気込んで、予定を上回り、3300本で、8.25ha達成できました。この調子で、次につなげたいと思います。

次回は、6月の後半に第2回を予定しています。

6月1日は、植林をしてくれているイバン族の人々の収穫祭(ガワイ・ダヤク)です。5月25日に終了して、そのまま、収穫祭の準備です。この収穫祭は、彼らにとって、農耕年の1年の始まりです。6月1日を過ぎると、乾燥する日が増えてきて、乾季に入っていきます。

 

2011年度 第1回植林

期間:2011年5月11日〜5月25日(15日間)

植林苗木数: 3300本

植林地面積: 8.25 ha 

樹種名:Dryobalanops beccarii

現場監督: Mr. Jonathan Lat ( サラワク州森林局植林部職員) Mr. Sadit Silang (サラワク植林公社)

先住民族:10名

Mr. Ekin Empati / Mr. Bagong Bundan / Mr. Tony Bundan / Mr. Jimmie Randi / Mr. Adrian Minggat / Mr. Luming Bawin / Mr. Winstin Ijau / Mr. Robert Judi / Mr. Baong Nyumbang / Mr Renggan Changu

NPO担当:酒井和枝 鍋嶋誠一朗

 

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