Borneo Rainforest(SARAWAK)
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ご報告

サバル森林保護地区

年間50ha植林

2011年度第2回植林(13.15ha/5,249本)

(2011年7月18日〜8月8日)

サバル森林保護地区の年間50ha植林の第2回です。第2回は、予定では、イバン族の先住民族の収穫祭が明けた6月の後半に予定でしたが、サラワク州の森林局側の諸事情にて、7月の中旬からとなりました。2011年度の上半期(4月〜9月)に、目標の半分(25ha)を達成すべく、7月に1回、8月に1回と、1年中気温が変わらない、この熱帯雨林でも、一番、乾燥して、暑い時期(といっても、温度的には、1〜2度ですが、現地の人は、敏感に感じます)に、行う事で進めました。

今年の気候は、昨年の様な乾季(6〜8月)の連日の大雨はなく、こちらの例年の気候の傾向の為、8月後半〜9月になると、イバン族の先住民族の人々の、陸稲や水稲の田植えが始まりますので、それまでには、何とか、ある程度終わらせなければという使命感にて、サラワク州森林局の植林部の現場担当者のMr. Jonathan Lat氏を中心に、効率的な植林を行い、上半期の目標合計25ha達成を、この2回で進めるべく、頑張りました。まずは、この7月18日からの第2回は、10haを目標に致しました。

また、この第2回は、今年で4年目になる東京都の教職員対象の「東京都かがやきメイト」(昨年までは、「東京都いきいき体験」)の皆様の植林が、植林期間中の8月1日に行われ、皆勤の4回ご参加の1名様を含め、数回参加されている方、始めての方、サラワク州森林局としても、「継続は、力なり」と実感して頂けたと思います。今後の森林局の協力に期待です。

 

<現地先住民族による植林準備と植林作業>

この地域は、今年の50haでほとんど完成してしまいますので、前回以降、道からかなり離れた場所ですので、そこまで行く距離も、下草の量も多いですので、大変です。

効率を考慮して、2班に分かれ、下草刈りをしながら、測量、目印を付けていきます。

ラインの基点です。この基点から、出来るだけ、まっすぐに5m毎に、ラインを付けていかないと、ラインとラインがぶつかってしまいますので、最初が肝心です。今回は、サラワク州森林局の植林部の現場の担当者のMr. Jonathan Lat氏のはからいで、現地先住民族の人にやってもらいました。測量している、赤い帽子のEkin氏は、近隣の先住民族のイバン族の村の出身で、15年以上、この植林活動に参加しておりますので、慣れたものでした。

さらに、奥の方のラインを、5m間隔で、植林するポイントに目印を付けていきます。

藪が覆い茂っている所は、藪を払いながら、目印を付けていきます。丘陵地の部分は、前後を目安にしながら、長年の経験と勘を使わなければいけませんが、後を追うように、森林局のJONATHAN氏が、確認をしていきます。

縦だけ無く、横の各ラインを確認しています。今回は、Ekin氏をリーダーとして、ライン作りを担当してもらいました。

かなり奥の部分は、大きな木があったりして、それを残しながら、ラインを作っていきます。この辺まで来ると、本当に大変です。

この辺も丘陵地です。この後に待っている作業の苗運びが思いやられます。

この当たりも、斜面ですので、ライン作りも、下草刈りも大変です。しかし、流石、先住民族の人々、難なく、作業を続けていきます。

休憩中です。皆さんの手弁当です。

この時期は、本当に暑いですので、シャツを脱いで、上半身裸です。

ご飯をしっかり食べて、午後の作業に備えます。

少し、疲れがたまってきましたか。少しばかり、寡黙です。

あらかた、ライン作りが終わりに近づくと、手の開いた人で、苗木を苗畑に取りに行きます。今回は、10haを目標にしていますので、少なくとも、5,000本を植林地まで運ばないといけません。

そのため、今回は、森林局より出してもらって、トラックを利用しました。

効率をよくする為に、整然と、並べていかなければなりません。

その頃、現場では、ラインが出来上がりました。

多少、藪が残っておりますが、穴を掘っていく時に、最終的に、綺麗に整備していきます。

山積みされた苗木が、植林地に到着しました。

これを、まずは、車で入る事が出来る道で、一旦降ろし、道端に並べます。1回、2000本ですので、苗畑センターから、植林地までを3往復はしないといけません。

道端に降ろしていきます。

道端に並べられた苗木。リュウノジュ(Dryobalanops beccarii)です。 

ずらっと、勢ぞろい。これで、仕事は終わっておりません。これから、植林するかなり奥まで、運んでいかなければなりません。ここが一番、大変な作業です。

遅れて届いた今日の新聞を見て・・・・。先住民族の人が宝くじ(日本で言うと、「ナンバーズ」の様なもの)が当ってました。1口1RM(リンギット・マレーシア)で、4口買っていた様で、1等賞のRM2,500が当りましたので、合計RM10,000でした。

これから、苗木運びが始まりますので、一息つきながら、効率よく運搬する方法を話し合ってます。

この背負子に出来るだけ入れて、運んでいきます。この背負子だと、5本位?単純計算で、1000往復です。今回は、植林する場所までは、片道20分位掛かりますので、気が遠くなります。

さて、まずは、第1往復目、頑張ります。

こちらも、丁寧に、出来るだけ多く、つめていきます。出来るだけ、皆で協力して、往復の回数を減らさないと、終わりません。

空の雲行きが怪しくなりましたが、なんのその。苗運びは、多少の雨には、影響されませんので、とにかく、運び続けて、この作業を終わらせないといけません。

苗運びも終わって、これから、植林にかかります。2名1組で、1名は、穴を次々に開けて行きながら、下草刈りの整備、もう一人は、丁寧に植え込んで行きます。

苗木を植える時は、特に、土の部分を丁寧に持って、作業をしなければなりません。

次から次に植えていきます。

植えていきます。苗木を運ぶよりは、大変さは少ないです。

穴を掘っておりますが、皆、熟練しておりますので、1個の穴を一瞬で掘っていきます。

この作業だと、穴掘りよりも、植える方が大変だそうです。

 

<2011年8月1日東京都かがやきメイトの皆様による植林>

7月26日からの作業の途中で、8月1日「東京かがやきメイト」の植林ですので、連日の単調の作業から、離れられます。また、刺激になると思います。今年で、4回目、4年連続参加された方もいて、特に、今年は、大震災という、日本の大惨事が起こったのにも関わらず、参加して頂き、現地の先住民族の心を打ちました。日本の大惨事を乗り越えて、この植林に参加される強い意志が、彼らの森林保全の意識の心に、何かを強く訴えかけたと思います。

7月31日の前日です。各ラインに、参加者の名前のプレートを設置していきます。

水を掛ける様の如雨露です。2人の先住民族が抱えているのは、水を一杯満たした、大きなバケツです。これは、手を洗う様です。如雨露用の水は、近くの川から、運んできます。

さて、準備が整いました。明日を待つのみです。本日は、早めに上がって、明日に備えます。

8月1日の当日も、天気がよく、本当に暑いの一言です。

日本からの参加者1名に、先住民族が1名つき、1本づつ植えていきます。1名当たり20本づつです。今回は、参加者が10名様ですので、合計で、200本、面積にして、0.5haです。

初回より同行されている、この団体の立役者であり、添乗員でもある、小田急トラベルの内田さん。もう手馴れたものです。今回を入れて、80本程植えられております。来年があれば、100本達成です。

Insar Tours & Travelの大型バスの運転手のAhinさん。何度か植林には、同行してますが、今回、初めて、植えてみようかなとつぶやいたので、明日以降に継続される場所で、副理事地長の鍋嶋と、数本植えてもらいました。こうやって、この作業に同行し、眺めている内に、1名1名が何かを感じ取り、自分もやってみようと、思ってくる。彼を見たときに、彼だけではなく、村人の人も含めて、その積み重ねだと思いました。

全員、植林が終了して、看板の前で、集合写真。日本とマレーシアの国旗、そして、奥の方にぼやけて見える山の稜線が、マレーシアとインドネシアとの国境。国境を越えて、民族を超えて、宗教を超えて、人々が繋がっている。そんな心境で写真を撮りました。

サバル森林保護地区の会議室にて、森林保全に関する説明会と親睦会。今回は、サラワク州森林局の植林部副部長のMr. Johin Ak Ngayop 氏も植林をご一緒にされ、まずは、歓迎のご挨拶です。ここでも、日本の大惨事にも関わらず、地球規模の緑化活動に参加されて、心を打たれたとのお話。皆様のご参加が、マレーシアの人々の心に、強く訴えたと思います。

そして、4回連続皆勤の今回のリーダーでもある、砂田様によるスピーチ。心温まるメッセージを頂戴いたしました。

ご参加者の皆様がご持参頂きました古着などのお土産を、Mr. Johin Ak Ngayop 氏への贈呈。この袋は一部です。本当に沢山の古着等をお持ち頂き、村の人が喜んでいましたが、一方で、住居を無くした日本の大地震の被害者の方々が、住む所もなく、着るものも食べるものも無いという事を、テレビで見ている、先住民族の人々は、これを、自分達が貰っていいのだろうか、と心優しい反応をされている人もいた。

 

今回で、第2回でしたが、第2回目のスタートが遅れを取ったので、何とか、勢いをつけてということで、14日間頑張りまして、目標の10haを超えて、13.15ha(5249本)と大達成出来ました。10ha用の4000本と、8月用の一部として、1000本として、計5000本を用意しておりましたが、効率的に順調に行きましたので、途中で、苗木を追加という事になりましたが、とにかく、上半期に25haの目標に一歩近づけたと思います。

次回は、1週間の休みの後、8月の中旬に第3回を予定しています。これを終えまして、先住民族は、田植えに入りますので、しばし、植林活動が出来ませんので、10月以降となります。

2011年度 第2回植林

期間:2011年7月18日〜8月8日(22日間)

植林苗木数: 5,249本

植林地面積: 13.15 ha (合計:21.40ha ) 

樹種名:Dryobalanops beccarii

現場監督: Mr. Jonathan Lat ( サラワク州森林局植林部職員) 

先住民族:10名

Mr. Ekin Empati / Mr. Bagong Bundan / Mr. Tony Bundan / Mr. Jimmie Randi / Mr. Adrian Minggat / Mr. Luming Bawin / Mr. Winstin Ijau / Mr. Robert Judi / Mr. Baong Nyumbang / Mr Renggan Changu

NPO担当:酒井和枝 鍋嶋誠一朗

 

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