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ご報告

サバル森林保護地区

年間50ha植林

2011年度第3回植林(7.55ha/3030本)

(2011年8月15日〜8月24日)

第2回が8月8日に終了して、休み1週間のみで、8月15日より、年間50haの第3回を始めました。今年の天候は、昨年の乾季の期間の連日の雨と異なり、例年並である事から、先住民族の天候の読みによると、8月後半から9月中旬が、田植えの時期としたいという要望があり、前倒しで、植林をする事となりました。この調子で、上半期(4月〜9月)で、今回の植林で、10haが可能であれば、30haの大台を超える事も可能だと、前向きな目標を立てました。

下半期(10月〜3月)は、そのほとんどが、雨期(11月〜2月)となる関係で、作業効率が下がる事と、天候による中断が予想される関係で、雨期でも、最も降雨量の多い12月と1月は、作業が出来ないものと計画し、11月までに、40ha以上迄の目標、雨期の明けた3月に、最後の10haで、50haに達成させるべく、下半期を念頭に入れて、今回の植林に当りました。

この第3回期間中は、日本からの団体の参加がありませんでしたので、単調な作業の連続となりますので、サラワク州森林局の植林部の現場担当者のMr. Jonathan Lat氏が、先住民族の人々に発破を掛けておりました。

 

<現地先住民族による植林準備と植林作業>

かなり、奥まで来てしまいました。この地域は、残す所、30ha足らずですので、2011年度が終了すると、サバル森林保護地区の別の地域での植林となります。

第2回の勢いがあり、ライン作りまでは、一気に行けました。

こちらのラインも次から次に出来上がりました。

苗畑センターです。サバル森林保護地区の事務所内にて、サラワク州森林局の指導の下、近隣の先住民族の主導で、苗作りを継続しておりますが、種子から苗木を作る方法でやっていますので、凄く時間が掛かります。挿し木や接木の技術は試験的に行われていますが、まだまだ、これからですので、従来のやり方で、やっています。

種子から、半年ほど経った、苗木。そろそろ、植林する事が可能です。

植林地の方へ、今回の目標の4000本の内、まずは、トラックで2往復で、3000本、植林場所に一番近い、車の入れる道端に移動させました。

さて、一番、大変な作業の始まります。苗木運びです。今回、先住民族の人々よりの要望で、特に、この部分を強調して欲しいとの事で、写真も多めに紹介します。

出来るだけ、沢山背負子につめますが、苗木が駄目になったら、本末転倒ですので、丁寧に、愛情を持って、詰め込みます。

ちょっと大きめの背負子。この背負子は、万能で、口が開け閉めできて、蓋がついているので、収穫の量にばらつきがある時には、これは利用します。ドリアンでも、ランブータンでも、イノシシでも、取れるものの大きさや量が異なっても、両端で挟み込み、中央の蓋で、真ん中を押さえ込む感じで、最後に、その蓋の上を紐で縛ります。一度、巨大なイノシシを収穫した人を見ましたが、両端は、広げんばかりで、中央の蓋は、ただ、支えているだけ。後は、紐で、きつく閉めてありました。紐でイノシシを縛って、担いでいる感じでしたが・・・。苗木運ぶにはもってこいですが、紐を縛るのに、少し時間が掛かります。

こちらの背負子は、従来のもの。とにかく、何往復もしないといけませんので、きっちりと詰め込みます。

ひも付きの背負子がつめ終わりました。

彼の背負子は、少し小さめですので、少し、少なめだと思いましたが・・・。下の写真を

意外や意外、10本ほど、上手く積み込んでいます。

この背負子は、15本ほどいけるのですが、当然、苗木のポットの部分に土が入っていますので、その分だけ重くなります。持久戦ですから、適度な重量で、適度に継続していかないと、直ぐばててしまいます。この背負子は、とても重い物も運ぶ事を考慮されていますので、紐を頭に引っ掛けると、より安定度が増し、重量も心なしか軽く感じます。

まずは、座り込んで、手を通して、ぐっと、立ち上がりながら持ち上げます。重すぎる時は、立ち上がる時に、他の人が手伝ってあげます。一旦、立ち上がれば、安定します。しかしですね。この方々は、お米の収穫の時などは、平気で、80kg以上のお米を背負子に担いで、何kmも歩きますので、それに比べれば、この作業は、楽かもしれませんが、何往復もしないといけないので、それはそれで大変です。

早速、植えております。この日は、本当に暑かったので、シャツを脱ぎ捨てて、上半身裸で植林しています。

こちらは、植林の終えた苗木。

植林された苗木です。その傍に、棒があり、ポット苗の黒いビニール袋がつけてあります。これがあると、遠目からでも、植林したと分かりますし、下草が伸びだした時も、この場所は植林した苗木があることが分かりますので、必ず、黒いビニールを写真の様に残します。

こちらも植林済みです。

今回の場所は、丘陵地という事で、土壌が肥沃でなかった為、実験的に、枯れ草や枯葉を周りに敷き詰めてみました。

頑張って植えています。

少し、環境が違う場所でも植えてみました。この種類の苗木は、陽樹ですので、日のよく当る所でも、比較的よく育つそうです。ボルネオの熱帯雨林特有のフタバガキの種類は、被陰樹が多いので、こういう開けた土地を埋めるのにも、この樹種は最適だそうです。

下草刈りなどの維持活動をやっております。

こちらも、維持活動を行いました。

今回、植林をしてくれました先住民族の人々です。今年は、このメンバーに連続してやってもらっていますが、チームワークも必要だという事がよく分かりました。出来れば、近隣の村々の、それぞれの村から、少しずつ、出来るだけ、多くの人に関わって欲しい所もありますが、もう少し、植林活動の幅が広がったら、それを導入して行きたいと思います。

第2回目終了から、1週間の休みを経て、直ぐ開始でしたので、かなり疲れも溜まっていたようで、思う様には、進みませんでしたが、何とか、7haを超え、上半期合計 28.95haと、30haには及びませんでしたが、何とか、最初の目標には達成できたと思います。先住民族の人々も、1週間の休みと言っても、その期間に畑等の農作業や、家の事や、いろいろな事を纏めてやらないといけないので、休みと呼べないものだったと思われます。こちらも体制として、第2回の開始が7月と遅くなってしまった事が、こうせざるを得ない事になりましたので、反省しています。今後、体制的には、ゆとりのある無理のない活動を計画しなくてはと考えています。

次回は、田植えが終了して、一段落した10月前後を予定しています。

 

2011年度 第3回植林

期間:2011年8月15日〜8月24日(10日間)

植林苗木数: 3030本

植林地面積: 7.55 ha (合計:28.95ha ) 

樹種名:Dryobalanops beccarii

現場監督: Mr. Jonathan Lat ( サラワク州森林局植林部職員) Mr. Sadit Silang (サラワク植林公社)

先住民族:10名

Mr. Ekin Empati / Mr. Bagong Bundan / Mr. Tony Bundan / Mr. Jimmie Randi / Mr. Adrian Minggat / Mr. Luming Bawin / Mr. Winstin Ijau / Mr. Robert Judi / Mr. Baong Nyumbang / Mr Renggan Changu

NPO担当:酒井和枝 鍋嶋誠一朗

 

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