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ご報告

サンパディ森林保護地区

NPO緑の大地の会(大分県)

維持活動

(5ha)

(2012年11月15日〜11月21日)

8月のNPO緑の大地の会の植林から3ヶ月、サンパディ森林保護地区にて、近隣の先住民族8名にて、延べ7日間で、5haの維持活動を行いました。

NPO緑の大地の会のイオンの助成金により、今回の維持活動が可能になりました。雨季の前に、苗木まわりの下草刈りやツル植物の排除、肥料をあげ、整備を整える事で、苗木の成長も促進されます。継続的な維持活動が、重要です。

NPO緑の大地の会の1995年より累計17haの植林地の内、今回は、維持活動の特に必用な地域を中心に行いました。1995年度の木が大きく育った地域は、維持活動は、ほとんど必用ありませんので、ここ4〜5年に植えた地域を中心に行いました。

2012年11月15日〜11月21日 

現地先住民族による維持活動

まずは、全員で、ここ10年間の植林地全体を確認し、維持活動最優先地域の絞りこみを行いました。その時に発見したたわわに果実のなった、ジャックフルーツの樹木。突如現れた自然の恵み。村人も驚いていました。

  

当初の予想通り、ここ4〜5年の植林地がやはり、草やツルなどの繁茂がすごく、先ずは、2010年度の植林地を行いました。苗木は、すくすく育っています。葉の色艶も非常に良いです。2010年度に植林した苗木は、Shorea Macrophylla で、被陰樹ですので、もともと、光があまり当たらない所に植えないといけませんので、草は比較的少ないですが、ほって置くと一気に苗木が草に負けてしまうので、要注意です。

  

草刈機にて、周辺部の草を刈り、ラインに沿って、草刈りを行います。

  

苗木周りは、草刈機を利用できませんので、パラン(蛮刀)で、繊細に草刈りをしていきます。

 

次は、2011年度の植林地です。こちの樹種は、Dryobalanops beccariiは、比較的日当りの良い場所に植えないといけませんので、逆に、苗木周りの草がぐんぐん育ちますので、頻繁に草刈りをしないと、苗木が負けてしまいます。日当りが良いので、草だけでなく、羊歯類も覆いますので、苗木の天敵です。ここまで草や羊歯類が増えると、草刈機は使えませんので、パラン(蛮刀)で手作業で刈っていかなければなりません。

  

2011年度の苗木です。良く根付いてますし、葉がいきいきしています。あらたに肥料を与えて、雨季を越します。

  

2009年以前の植林地で、Dryobalanops beccariiを植えた場所にも、きっちり維持活動を行いました。    

 

今回は、駄目になった苗木の植替え作業も行いました。最初の植林地全体の確認の際に、枯れてしまった苗木の場所に目印をつけておき、植込み場所の周りの草などを払い、1本1本植えていきます。今回は、約300本の植替え作業を行いました。

  

こちらは、今年8月に行いました植林地です。まだ、3ヶ月ですので、下草刈りなどの作業は必要在りませんが、つる植物などが絡まっていないか確認し、あれば、外していきます。 

  

最後に、植林地周りで、草が覆い茂る場所を、それぞれ、草刈機と手作業で、刈っていきます。

  

最後に、今回作業をしてくれた皆さんとの記念撮影。

 

そして、命の証。産まれたばかりのリスの赤ちゃんを発見。深夜の大雨で木から落ちそうになっていた巣を発見、状態を確認して、安定した場所に移動してあげました。この森が、人間だけでなく、様々な動物や昆虫、鳥にとっても、意義のある森になれればと思った瞬間でした。

16年前に植えたShorea Macrophylla の木です。

こんな写真も撮ってみました。現地の先住民の後ろに、大きく育った16年前に植えた木。

 

2012年度 NPO緑の大地の会 維持活動

期間:2012年11月15日〜11月21日(7日間)

植替え苗木数: 300本

維持活動面積: 5 ha  

樹種名:Shorea Macrophylla 及び Dryobalanops beccarii

現場監督: Mr. Jonathan Lat ( サラワク州森林局植林部職員) 

先住民族:8名

Mr. Disincy Nohik / Mr. Wan Rosidi Juen / Mr. Budin Sigun / Mr. Romon Bunseng

Mr. Norman Juen / Mr. Jeralley Jarlel / Ms. Nonie Bon /Ms. Lumbai Ladeng

NPO担当:酒井和枝 鍋嶋誠一朗

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