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ご報告

サバル森林保護地区

年間50ha植林

第4回植林(8.9ha/3560本)

(2010年9月6日〜9月20日 )

第3回の最後に、村人達は、陸稲の焼畑の作業に入るとお伝えいたしましたが、その後も、強い雨が連日降り続き、火入れをする事が出来ず、8月後半に、村人より、サラワク州森林局植林部のMr. Jonathan Lat 氏に電話が入り、 第4回目を早めてほしいとの事、9月の中旬になれば、焼畑を始められるだろうとの事で、9月後半の予定を早めて、9月6日より、第4回の植林を始めた。

今回は、10名で、15日間でやってみる事にした。15名で10日間やった場合と、どちらが効率が良いか試したいとのMr. Jonathan Lat 氏のアイディアによるものだ。

現地先住民族による植林準備と植林作業

二次林は、どうしても、藪が増える。そして、高い木々が育たない。永遠に二次林のままでは、有用な植物も育たない。そんな悪循環を、少しでも阻止したい。そういった気持ちが、先住民族の中にもある。しかし、藪の中にある、野生のヤシや、ラタン(籐)は、それはそれで、役に立つ。そういった植物を残しつつ、必要の無いもの取り払い、そこに、将来、役に立つ木を植えていく。役に立つだけでなく、もともとあった森に戻す。一石二鳥だ。

草々を払っていく。

藪がかなり続く。草を押し倒して、そこで休む。植林は、木を植えるのは、意外と大変ではないかもしれない。最初の整地の段階が一番大変かもしれない。そして、植林後の維持活動も、同様だ。

ラインを作っていくのに、相談をして、2名1組に分かれて、行う。

それぞれの組が、持ち場のラインへ移動して、それぞれ作業をする。早く終わった組から、次の作業へ移る。

今回は、藪が多いので、先が見えない関係で、紐を使い測量しながら、整地して、ラインを作っていく必要がある場所もあった。

こちらは、開けた場所。こういった場所でも、被陽樹の樹種(Dryobalanops Beccarii )を選べば、育って、森となる。

ライン同士がぶつかり合わないように、確認しあう。

植林のポイントへ打ち込む棒も、ライン同士がぶつかり合わないように、各ライン確認しなければならない。 今は、小さく低い苗木でも、10年20年すると、直径50〜60cmにはなる。さらに大きくなると、間引きの頻度が増えてしまう。

準備が整ったライン。

ラインの両脇の木々は、そのまま残され、被陰樹用(Shorea Macrophylla)に、直接日射が当らないようにする。

こちらは、少し光が当る所。被陽樹が植えられる。

苗が届いた。3000本を超える苗木を運ばないといけないので、セメンゴの苗木センターとサバル森林保護地区を2度以上往復しないといけない。1往復で3時間ほどかかる。

サラワク州森林局植林部のMr. Jonathan Lat 氏 は、慣れているので、苗木を傷つけない様に3段以上、上手く重ねる事ができるので、1500本前後の苗木を一気に運べる。

植え終わった苗木の列。

このShorea Macrophylla の小さな苗木も、数年すると人の背丈位になります。5年位は、ゆっくりと成長で、あまり変化が分かりませんが、5年を過ぎるとかなりの勢いで成長します。やはり、ある程度成長すると、地面への光が遮られ、下草の生長を遅らせ、養分が、苗木に十分にいくのだと、Mr. Jonathan Lat 氏が言っていました。

これで、4〜9月の上半期の予定を上回る累計28.9ha ( 11,520本)を達成できました。今回は、終了間際は、天候が安定していましたので、終了次第、先住民族の村人は、焼畑の作業に入り、陸稲の植え付け作業を行っていました。その他、農耕の作業がありますので、次回は、11月前半に10ha、11月後半以降は、これは本当の雨季になるので、作業の効率が悪いので、苗木作成指導やアグロフォレストリー指導などを雨季が明ける1月までに行い、雨季があけた2月後半に、8ha、東京羽田ロータリークラブの2haを、3月前半、そして、3月後半にキャンペーン植林で、50haを何とか達成できるかと思いますので、応援の程宜しくお願い致します。

 

第4回植林

植林苗木数: 3560本

植林地面積: 8.9ha (累計 28.9 ha) 

樹種名: Shorea Macrophylla / Dryobalanops Beccarii

現場監督: Mr. Jonathan Lat ( サラワク州森林局植林部職員)

先住民族:10名

Mr. Ekin Empati / Mr. Bagong Bundan / Mr. Anthony Nait / Mr. Jimmie Randi / Mr. Adrian Minggat / Mr. Luming Bawin / Mr. Peter Madil / Mr. Nyandang Wenesday / Mr. Baong Nyumbang / Mr Renggan Changu

NPO担当:酒井和枝 鍋嶋誠一朗

 

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