Borneo Rainforest(SARAWAK)
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ご報告

サバル森林保護地区

年間50ha植林

2011年度第4回植林(6.7 ha/2670 本)

(2011年10月23日〜11月4日)

第3回の終了後、9月は、先住民族の人々は、田植えに専念してもらい、10月の中旬に始める予定でしたが、連日の雨で、10月後半スタートとなりました。今回の植林は、11月前半の立教大学の観光学部の学生のスタディ・ツアー(1ha)を含めて、合計8haを目標に致しました。9月の田植え以降、大分間も空いていますので、先住民族の人々は、リフレッシュして頑張れると期待します。

しかし、今年の天候は、雨季の入りが早い様で、雨が多く、作業も思う様に進まず、予定を大幅に下回る、2670本で、計 6.7haとなりました。

立教大学の観光学部の学生のスタディ・ツアーは、ほとんどの作業を学生に体験して頂きたいことから、苗木運び、穴掘り、肥料、水やりを、各自20本づつ植林して頂きました。この1haは、先住民族の人々は、藪を払って、ラインを作り、目印の棒を立てるだけでしたが、当日、1名学生に、1名の先住民族が付いて、作業を行いました。

 

<現地先住民族による植林準備と植林作業>

まずは、藪を払っていきます。とにかく、今年は、例年の乾季で、十分な太陽光と、雨季に入り、十分な水分が、シダ類がかなり成長しており、先住民族も大変だと言ってました。

5m間隔にて、藪を払っていきますが、周りの藪も全部払っておかないと、植えた木の生育に影響しますので、丁寧にやらないといけません。

大分ラインらしく見えてきましたね。

ラインの両脇の草を刈っていきます。

植林用のラインが出来ました。この時まで(10月の後半)は、天気は安定しており、先住民族の人々は、8haといわず、10ha頑張ろうという気概でしたが、しかし・・・・・。

苗畑からの苗運搬を始めた、10月27日から、連日の雨。この日は、苗運搬の初日でしたが、全員レインコートを着ての作業です。

雨が降ると、とかく効率が悪くなり、通常、1時間で済むのが、1時間30分から2時間掛かります。

とにかく、作業を継続しないと、最初の目標の8haもままなりません。

植林地に苗木の到着です。ここから、植林する場所までは、徒歩で、運びますが、ぬかるんでいるので、さらに、余計時間が掛かります。

この後、立教大学の学生さん達が来るまでの毎日、ほとんど、連日の雨で、苗運搬、穴掘り、植林は、雨の中の作業となりました。結果、立教大学の学生さんの植林の前日の11月3日までで、5.7haの植林のみとなり、学生さんの植林地と合わせても、6.7haと、予定を大幅に下回る結果となりました。次回は、11月の後半か、12月の前半に予定しています。

 

<11月4日 立教大学観光学部の学生の皆様による植林>

クチンより一路2時間で、サバル森林保護地区に到着した学生の皆様は、サラワク森林局の植林部副部長のMr. Johin Ak Ngayop 氏と、植林部の Mr. Jonathan Lat 氏の出迎えで、 先ずは、事務所にて、サラワク森林局の森林運営や植林活動に関する約1時間の説明会が行われました。Mr. Johin氏による説明の後、学生さんたちからの積極的な英語での質問が出て、将来、グローバルな存在になるであろう日本の学生を、現地の森林局の人々も含め、喜ばしく思いました。

今回は、特別に、植林部副部長のMr. Johin氏自ら、パワーポイントを利用しての説明会でした。

説明会の後は、事務所の傍の苗畑センターにて、Mr. Jonathan氏による、苗木育成の説明後、昼食。

午後は、さあ、植林の開始です。午前中は、どんよりと曇り空でしたが、午後には、快晴となり、良い植林日和となりましたが、逆に、学生さんたちには、暑過ぎたのではと心配しておりました。

先ずは、苗木を背負子に入れて、運びます。5m間隔で、20本ですので、単純計算で、一番奥まで、100mあります。苗を運んで、穴を掘って、植えていきます。

先住民族のスタッフが見守る中、一生懸命掘っています。慣れない作業で大変だったかと思いますが、先住民族の人々は、1つの穴を掘るのに、通常、30秒かかりません。

あれ〜〜、こちらは、何故か、先住民族の人が穴を掘ってますね。穴掘り指導です。

苗木を運びます。先住民族の人は、水を運んでますね。効率も考えないと、時間はすぐ経ってしまいます。

先住民族のスタッフは、余裕の様です。学生さんの穴掘りは、合格点だからかな?

1本1本、丁寧に植えて頂きました。余裕のピース。

穴掘りは、本当に大変ですが、先住民族の人も、今日は、お手伝いだけですので、にこやかです。

ほっと一息、先住民族の人と笑顔でのショット。

大分植え終わって、如雨露で、水を上げてます。一番奥の場所(100m先)まで、炎天下で、満杯の如雨露を運ぶのも結構大変です。

13時頃始めて、予想では、16時位まで掛かるかなと思っておりましたが、さすが、若さですか、1時間30分前後で、作業が終了しました。

立教大学の観光学部の学生さんと先生、サラワク森林局、及び、イバン族の先住民族の皆さんで、看板の前で、記念撮影。

 

10年ほど前に、関西電力の労働組合の方々が、数日間キャンプをしながら、植林をしましたが、その時は、同じように全ての作業をしましたが、今回、半日しかないので、大丈夫かなと思っておりましたが、先住民族の方の上手い手助けで、何とか、無事に終了しました。

次回の第5回は、本格的な雨季に入る12月中旬前には、終了させたい思っており、8haの植林を目指し、合計42ha前後まで完了したいと思います。残りの8haは、年が明けて、雨季が終わる、中国正月(来年は、1月23日)以降に、再開したいと思います。この分で行けば、8haと、維持活動も出来ますので、余裕を持った作業が出来ると思います。

 

***立教大学観光学部の皆様のサラワク・スタディ・ツアーが、現地の新聞 " New Sarawak Tribune”(2011年11月12日付)に紹介されました。写真は、サラワク観光局(Sarawak Tourism Board )の視察訪問をした時の集合写真です。

 

2011年度 第4回植林

期間:2011年10月23日〜11月4日(13日間)

植林苗木数: 2670本

植林地面積: 6.7 ha (合計:35.65ha ) 

樹種名:Dryobalanops beccarii

現場監督: Mr. Jonathan Lat ( サラワク州森林局植林部職員) 

先住民族:10名

Mr. Ekin Empati / Mr. Bagong Bundan / Mr. Tony Bundan / Mr. Jimmie Randi / Mr. Adrian Minggat / Mr. Luming Bawin / Mr. Winstin Ijau / Mr. Robert Judi / Mr. Baong Nyumbang / Mr Renggan Changu

NPO担当:酒井和枝 鍋嶋誠一朗

 

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