ご報告

2022年度 経団連自然保護基金 プロジェクト

UNIMAS大学と共同での動植物の生態調査をもとに

「コミュニティ・フォレストのエコ・ツーリズム開発」

Develop Eco-Tourism at Sabal area and its surrounding

through ecological survey of flora & fauna with UNIMAS and the native.

 

サバル近辺の森林のカメラトラップのデータ確認と聞込み調査(2023321日~22日)

 

2022年度内の最後のデータ確認をしてきました。ただ、どうも、クリンカン山脈側も、ニャリタ村の周辺の森も、森の野生種の果物がかなり少なく、いくつかの野生果樹は、花が咲いていたり、結実したばかりのものも多く、丁度、果樹の少ない時期に入った感があり、カメラトラップの映し出されるものも、かなり限定的な物しかない結果に終わってしまった。ただ、現在、結実したものが、種類にもよるものの、おそらくは、5~7月の間に熟すことが、現地の先住民族の予想で、その頃に、野生動物の動きも活発になるのではと予測されます。

 

カメラトラップを設置した場所に確認へ森へ入っていきます。

   

 

幾つかのカメラトラップは、角度の問題等があり、被写体が画面の中央に捉えられてなく、判別しずらいものもあり、その動物が再度来る可能性を期待して、通り道の角度へ調整しました。

   

 

去年の乾季も、雨が比較的多く、雨季は、例年以上の降雨量だったため、いつも、このようなせせらぎが、水に溢れていましたが、乾季に移行している今、今年は、それでも降雨量が多いのですが、この調査前後は、クチンから、この地域まで、比較的良い天気で、青空も広がる天候で、この森の中のせせらぎも、このような透き通った水は、久しぶりに見た気がしますね。ただ、天候が良く、青空が青いと、33~34度位の気温となるので、非常に熱いです。水につかった人もいました。

       

 

一応、ほとんどのカメラトラップを見て回り、データをPCに移し、SDカードを交換したり、電池交換をして、5~6月の植物調査(2023年度のプロジェクト)の時に、並行して確認できるように、体制を整えてきました。

   

 

2023年度は、植物や景観、川や滝、そういった素材を求めていきます。おそらく、この道々は、また、通る事になるでしょうが、ちがう視点で、見ていかないといけません。

 

UNIMAS大学の学術チームからの報告は、少し時間が掛かりますので、年度内の活動の報告のみとなりますが、この分のデータ解析で、興味深い映像や画像が解明されていましたら、改めて、2023年以降の活動の際の報告で、ご紹介したいと思います。

 

ただ、現状、2022年度は、おもに、地面から、3m位迄の高さの、限られた林床~低木層付近のカメラトラップでの調査が主なものでしたので、魅力のある希少動物は、確認できていないのが正直な所です。 

他の種類のサル類や、ヤマネコの種類、ジャコウネコ、サイチョウを始めとする鳥類に関しましては、まだ、可能性としては、多く残されていますので、2023年度は、植物を中心に進めていきますが、その調査は、さらに広いエリアを網羅して、あわよくば、植物の新種発見を目指していますので、その広いエリアの植物調査の途中でも、動物や鳥類、昆虫、両生類、爬虫類など珍しい動物相の調査は、並行して、継続していく予定です。

 

今年の締めは、3月28日に予定されている小学校と村での、野生動物保全に関する講習会です。あと一週間ですが、村の小学生が、楽しめて、考える事が出来る資料作りをす予定です。

 

 

2022年 経団連自然環保護基金 「コミュニティ・フォレストのエコ・ツーリズム開発」 カメラトラップの設置場所調査と聞込み調査

期間:20233月21322

場所:SABAL村/NYALITAK村

責任者: Dr. Qammil 

UNIMAS大学:

1. Mr. Mohammad Aizuddin 2. Ms. Khairunnisha  3. Ms. Siti Zahidah

サバル地区:

Mr.Minjat / Mr. Lanyau / Mr. Ragai (Sabal村)  / Mr. Bill / Mr. Robin   (Nyalitak村)他

NPO担当:鍋嶋 / Alex Then

 

 

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