3回 ご報告

2020年度 経団連自然保護基金 プロジェクト

コーヒー生産者組合構築

2020年83~8月9日

コーヒーの苗木作り

ポット作成チェリー入手/選別~果肉除去作業~播種作業

 

2020年6月後半の苗木作りの第1弾は、約2000ポットを作成しましたが、選別や完熟で無いものも混ざっておりましたので、第2弾は、ポットの土の質や、2019年度のプロジェクトで推進したコンポスト肥料などを活用し、チェリーも、第1弾の農園と同じ場所から、完熟したものを入手し、チェリーの大小も選別した上で、完熟/未完熟を問わず、種子の状態を確認しながら、酵素水に漬け込む事をし、その後のロスを出来るだけ軽減するように努力しました。

いくつかの方法を取り入れて、一番良い方法を、今後の苗木作りの際の指標を探っていきたいと考えています。

今回は、参加者の女性陣に出動頂きましたが、なぜか、全員、ご主人(いつも植林でご活躍されている皆様)が付いてきており、2倍の労力となっておりましたが、女性陣は、的確に作業を進めてくれていました。

 

2020年8月3日~6日

まずは、ポット苗の土を用意しておきます。この土も、出来るだけ、入手する場所の表層部から得る事で、良質の土となります。

 

 

 

下記は、男性陣ですが、持ち寄ったコンポスト肥料を2週間寝かしたものを、土に混ぜ合わせております。2019年の5家族とも、継続してコンポストを利用してくれており、1家族は、早々と、肥料にして、野菜畑に利用したのですが、ほぼ全部使い切ったので、他の家族の方から分けてもらったりしているみたいです。本当は、この5家族から派生して増えていくのが理想なのですが、今後に期待しましょう。

 

土と混ぜ合わせます。

 

ポット苗の中に、全部詰めるのではなく、下の方の30%ほどを、コンポスト肥料+土の混合物を入れ、その上の方に、土だけを入れます。

   

コンポスト肥料のみの状態。この後、この上に土を入れます。

  

肥料の入っていない土を入れていきます。上から見ると、コンポスト肥料は全く見えてきません。村人が、このコンポストではない、別の肥料でも、どうような方法をしていると言っていました。コンポストは、自分たちで肥料として使っていたりしたので、沢山の分量がなかったので、50個の苗木のみが、コンポスト肥料があるものとなります。これで、コンポストの50個のポットが、成長の速度や質の向上が見る事が出来れば、彼らのコンポストへの意欲が増してくれるかと思います。実証出来れば、それより強いものはありません。

 

何とか予定の3日間で、1500ポットが出来ました。後は、チェリーの到着を待つのみです。

 

  

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2020年8月7日  果肉除去作業

並行して完熟したチェリーを収穫して運搬をお願いしておりましたので、これも予定通り、前回と同じ分量の5㎏入手出来ました。早速、選別作業を始めました。かなり、完熟度が良いのですが、小振りのものや、病気のものも中には見受けました。

 

まずは、大きさで選別して、その中でも、未完熟のものや、病気のものを外していきましたが、男性陣は、その外れたものでも、未完熟のものでも、種子の粒の状態のよいものもあり、それは、植えるものとして、入れていきました。

 

1個づつ実を開いていくのも大変ですので、女性陣の手で優しく潰していきます。

  

水の中に浸けて、果肉と種子を混ぜて、酵素が行き渡るようにします。

 

出来上がりです。粒の形状や、一部は、EM剤を少量入れて、生育に有効かどうかも実験し手見ます。 

 

前回、1週間ほどつけておきましたが、長すぎるのではという意見もありましたので、今回は、2日間のみ浸けることにしました。

 

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2020年8月9 播種作業

 

2日間漬けた種子です。

 

まずは、種子と果肉を分けていきます。

 

これは、大粒のものの種子です。優しくこすり合わせて、種子の周りの果肉を外してみました。この部分の成分が発芽を遅らせる校があるので、外した方が良いのでは、と村人からの意見を尊重しました。白っぽいものが、取り外したもので、茶色のは、なかなか取れなかったので、そのままにしています。

 

さあ、播種作業開始です。1500ポットあります。

 

この前みたいに、種子が余ると困るので、1ポット種子2個づつ植えていきます。

  

途中で、1ポット種子2個だと、ポットが余るかもという事で、途中で、作戦変更。1ポットに種子1個に変更します。後々の作業を考えると、1ポットに種子1個が良いです。

 

大粒の種子のもの、コンポスト肥料ありのものは、この苗畑センターの方に播種しました。、、

  

EM剤を利用したもの、小粒の種子のものは、分かり安く、別の場所に播種しました。

 

植えました。1500ポットですが、種子は、2000個ほどはありました。

 

 

 

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参考として) 6月22日の播種作業の現在(8月10日) 播種後50日目

 

遠くから見ると、緑が無くて、絶望的です。

 

近くで1個1個見ると、芽が出ているのがあります。

 

僅かに芽が出ているのもありますが、まだ、起き上がってません。数える事が出来るほど(12ポット)が、子葉が出てました。

  

下記のものは、2019年度のもので、ほとんど育っていなかったポットが、1年を経て、子葉が出てきたものもあります。すごい生命力ですね。

  

こちらも、2019年度の分。

 

2019年度のものでも、やっと、子葉が出てくるものもあります。右側の写真は、2019年度の苗木で、余った分ですので、2020年度の農園に植える際に利用したいと思います。

 

 

この作業で、2020年度の上半期の作業の主だったものは終了しましたが、日々、除虫や水撒きなどの作業、農園の方では、草刈り等の手入れも必要ですので、継続的に維持活動を行います。第1回と合わせて、ポット苗は、合計4400個ありますが、このうちのどれだけが、2021年の2~3月頃までに(別の農園の植林予定)、植えれる状態まで育ってくれるかによって、影響を受けますので、出来るだけ多くの苗木が育ってくれることを祈るのみです。

 

下半期は、Long Lellang村へのコーヒー農園視察ですが、現在、新型コロナウィルスの関係のSOPで、飛行機の搭乗人数が制限されていますが、RMCO(回復のための行動制限令)が8月31日に終了予定ですので、9月1日以降、緩和されると、予定通り進める事が出来ます。

 

2020年 経団連自然環保護基金 コーヒー生産者組合構築プロジェクト 

ポット作成~チェリー入手/選別~果肉除去作業~播種作業

期間:2020年8月3日~9日

場所:サバル・クルイン村苗畑センター(ポット作成~チェリー入手/選別~果肉除去作業~播種作業)

果実名:: リベリカ種 ( Liberica )  約5㎏(約2000個の種子を播種) 

責任者: Mr. Chang Jong Yiaw

サバル村::Mr. Ekin Empati / Mr Nyandang Wednesday / Mr. Ragai Maju / Mr. Bagong Bungan の各家庭のご婦人様

 

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