活動内容 

●種子や樹液などの副産物が換金作物となる有用在来樹種の植林活動、及び、維持活動

●有用在来樹種の種子採取と育苗

●植林活動や維持活動、育苗による雇用促進による環境保全意識向上の推進

●先住民族の土地で、先住民族による、先住民族のためのコミュニティ・フォレストリーの推進  
 *果樹(食用野生種) *沈香 *ゴム *養蜂 *食用キノコ *コーヒー など

●森林の開発が最小限で済み、かつ、生産性が高く、経済性が持続可能な換金作物栽培の推進

●先住民族や小学校生への自然環境保全教育の推進

●サラワクの先住民族の人々と森林や動植物が、永劫的に共存できる環境整備の模索

●日本の教育機関や自治体/企業/NPOの環境保全教育やCSR活動、国際文化交流の推進



人と自然にやさしい環境を目指して

熱帯帯雨林は過去、億年以上の陸上生態系の進化の歴史が残っている場所であり、植物種の多様性は温帯林の10倍以上、特にマレーシア国ボルネオ島サラワク州は単位面積当たりの植物種が約1200種と、温帯林の15倍で世界一の記録と生物多様性の宝庫で、熱帯雨林は人類にとって貴重な財産です。

マレーシア国サラワク州は東南アジアの中でも本格的な森林開発が遅かったことが幸いし、世界的な環境問題の高まりの中で州政府森林局による計画伐採が比較的遵守されている地域ですが、それでも伐採跡地や違法な開発により荒れた森林が残されています。

当法人は、サラワク州森林局並びに先住民族の理解と協力を得ながら、1996年から任意団体として熱帯雨林再生のための植林活動を進めてきました。

近年は日本の企業、学校、市民グループ等々のサラワク州への植林ツアーも定着し2022年までに延べ770ヘクタール、35万本の植林実績を上げてきました。 

この植林事業を安定させ森林の保全・育成を図るには先住民族の人達の理解と協力が不可欠ですが、その為には従来の焼畑農業依存から、植林事業への参加による現金収入や植林樹木からの換金作物(樹脂、果実等々)による収入など彼等の生活基盤を転換していく必要があります。

保全活動の一環として、先住民族の継続可能な生活基盤の安定を目指し、森林からの産物やコミュニティ・フォレストリーを推進しています。 

NPO法人を設立するに当たり、その社会的な信用を背景により多くの幅広い協賛を得、国際間協力の中で貴重な熱帯雨林再生のための植林事業を更に発展拡大させて行きたいと考えています。