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ご報告

2018年度 Tanah Kami (タナ・カミ)プロジェクト

SK. Nyelitak小学校 / Kpg. Nyelitak 村

(2019年3月19日)

Tanah Kami Projectの記録(2016-2018)

今年で最終年の3年目となるTANAH KAMI PROJECT”(空から見た私たちの土地)は、Nyelitak 地域の小学校と村で、環境教育を行いました。今までと異なる視線で環境保全をみんなで考えようと言うコンセプトを進めてます。

SK. Nyelitak 小学校

今回は、自分たちの学ぶ小学校や自分達の暮らす村の空撮映像の上映会の後、この私達のプロジェクトにご賛同頂いた、マレーシアサラワク大学(UNIMAS)の森林生態学の講師のDr. Mugunthan Perumal博士による「森に暮らす動物や大切な植物たち」と言うテーマで、小学生にもわかりやすい題材で説明して頂きました。

この近辺では一番の奥地に位置する、全学生32名と小さい小学校で、校長先生曰く、「中には、初めて日本人を見る子供達もいる<新1年生>」と紹介されました。ドローンの映像の上映中は、最初は、ポカーンとした感じで口を開けて見てましたが、なじみのある校舎に気付き出すと、自分達の学校や、その周りの建物など、気づいた各々が指を指して楽しんで見てくれたと思います。

       

当団体の酒井理事長より、校長先生へ航空写真を贈呈をしましたら、なんと、学校の空撮後すぐに、学校の空撮写真のファイルを学校に提供しておいたものを学校で、バーナーを作っていたようで、逆に校長先生より、当団体の酒井理事長に、バーナーの進呈をして頂き、サプライズもありました。

  

空撮写真のファイルを下絵に学校のバーナー、交流会や訪問者の方へ配布する為に作られたようです。

 Sk Nyelitak小学校のバーナー

 全校生徒大集合!!

 Sk Nyelitak 小学校

 Sk Nyelitak 小学校

奥に見える山脈の向こう側は、インドネシア(カリマンタン島)。

  

Kpg. Nyelitak 村

同日に村落部の方でも、同じ映像の上映会を行い、引き続き、マレーシアサラワク大学(UNIMAS)の森林生態学の講師のDr. Mugunthan Perumal博士にる、先住民族の村人対象の「森林産物の有効利用」の説明会を行いました。

  

 

Nyelitak村の村長のAZIZ氏に、村の空撮写真のパネルを進呈しました。

村自体は、立地が悪く、便利も悪く、生活環境が整備された地域とは言いがたく、さらに、農業省などの援助が他に比べて少なく、経済的な基盤を安定させるために、アブラヤシ農園をせざるを得ない状況であり、このアブラヤシが、この村の主な収入源になってしまっている現状は、一考の必要があると思われる。

また、イバン族伝統の機織のプアクンブを出来る女性が現存している、文化的には価値のある村でもある。 

 Kpg. Nyelitak村

 Kpg. Nyelitak村

 

同村と同小学校で上映した、ビデオ映像は、下記よりご覧いただけます。

   

総括)

2016-2018年の3年間の経団連自然保護基金の助成金を受け、保全活動やその教育啓蒙のためのドローンの有効利用を模索しましたが、十分な効果を得る事が出来ました。

ドローンによる航空精密地図を作成したものの分析を依頼した関係機関(サラワク州森林局など)では、既に、精密地図作成用のドローンの導入を開始し、各地での精密地図を作成し、分析しています。

地図作成の対象地域のサバル森林保護地区では、この地図から分析された課題や問題を把握した上で活動可能となり、より効率的な植林活動/維持活動を行えるようになりました。

村や小学校では、空からの映像で、自分達の村や小学校の周辺の現状を目の当たりにすることから、カンフル剤の役目を十分果たしたかと思われます。

小学校では、そこに暮らす希少な動植物から紐解いていった熱帯雨林の大切さを分かりやすく説明し、村落部では、現在では忘れつつある、村人の先祖達が元々していた森林の有効利用法(森を残しながら-継続可能な有効利用)を説明し、それぞれ、全員ではないものの、何かを感じ取ってくれているのは、その後の立ち話の節々で、私達が意図していた事に言及している事から、十分な効果があったかと思われます。

今後も、定期的に航空精密地図作成を行い、植林地の現状把握を続け、小学校や村落のTanah Kami プロジェクトは、他の村や小学校にも少しずつ広げて継続していきます。

 

2018年度 Tanah Kamiプロジェクト

期間:2019年3月19日

参加者:サラワク州森林局植林部職員(Mr. Jonathan Lat氏)/ UNIMAS 森林生態学講師(Dr. Mugunthan Perumal氏)

場所 Sk Nyelitak 小学校、Kpg Nyelitak 村

NPO担当:酒井和枝 昌子佳功 テン・イン・シオン

 

3年間のTanah Kami Project(2016-2018)の軌跡

2016年

6月 サバル植林地にて、サラワク州森林局植林部とドローンの有効利用の説明会 詳しくは、こちらまで>>>

9月 SK Telagus Jerok小学校とTelagus村とJerok村で、ドローンによる空撮。詳しくは、こちらまで>>>

10月 SK Telagus Jerok小学校にて、Tanah Kami Projectの上映会 詳しくは、こちらまで>>>

10月 サラワク州森林局のイノベーションプロジェクト"Eagle Eye " Projectに参加 詳しくは、こちらまで>>>

2017年

3月に Telagus村 / Jerok 村にて、Tanah Kami Projectの上映会  詳しくは、こちらまで>>>

7月~8月 サバル森林保護地区の1996-2002年度既植林(100ha)にて、ドローンの空撮、及び、航空詳細地図の作成、及び、分析  詳しくは、こちらまで>>>

11月 Sk. Sebangkoi小学校と、Kpg. Sebangkoi Jaya村にて、ドローンによる空撮撮影詳しくは、こちらまで>>>

2018年

2月 Sk. Sebangkoi小学校とKpg, Sebangkoi Jaya 村にて、Tanah Kami Projectの上映会 詳しくは、こちらまで>>>

7月~8月 サバル森林保護地区の2003-2009年度既植林(100ha)のにて、ドローンの空撮、及び、航空詳細地図の作成、及び、分析 詳しくは、こちらまで>>>

10月 Sk. Nyelitak 小学校と、Kpg. Nyelitak 村にて、ドローンによる空撮撮影 詳しくは、こちらまで>>>

12月 経団連会館にて、経団連自然保護協議会/第95回NGO活動成果報告会)、ドローンの有効利用に関して報告してきました。詳しくは、こちらまで>>>

2019年

3月 Sk. Nyelitak 小学校と、Kpg. Nyelitak 村にて、Tanah Kami Projectの上映会 詳しくは、こちらまで>>>

 

 

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